2015/12/19(土)

この日は富士山の側火山である宝永山へ。

先日、ブラタモリで富士山特集をやっていた時に宝永山が紹介されていて、
それを観て無性に登ってみたくなった山でした。

今シーズンはどこの山も雪が少ない。
富士山も例外ではなく、ヤマレコを見てもうっすらと積雪している程度のよう。
登るのは来年かな~と思っていたのですが、天候も良さそうなのでチャンスと思い、
行ってまいりました。
富士山塊は全くの初めてなので、期待と不安が入り混じりつつ、登山口のある
水ヶ塚公園へと向かいました。

いつもの様に車中泊で、AM5:30に起床。
気温はマイナス6度。甲武信ヶ岳行った時と同じくらいか~。さぶい。
もそもそ準備をしていると、周りで車のドアが開く音がいくつも響き渡る。
全部で20台くらいはいたでしょうか。
そのほとんどは富士山が朝焼けに染まる姿を写真に収めようとしている人達でした。
自分も準備を進めつつモルゲンロートに染まる富士山をパシャリ。
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AM7:00 出発します。
登山口は駐車場入り口の向かいにあります。
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しばらくは冬らしい葉の落ちた明るい樹林帯を歩きます。
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なだらかな道を進んで行きます。
にしても、ちょっと歩いただけなのに、何故か富士の裾野の広大さを感じます。
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AM7:35 一合五勺の分岐に到着。風もなく、暑いので一枚脱ぎました。
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空が少しずつ開けてきました。
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木々もだいぶ低くなって来ています。
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AM8:35 御殿庭(下)に到着。
これから先、御殿庭の中と上が出てくるのですが、ここだけ何故かカッコ閉じの下になっています。なんででしょ?
それはさておき、ここからしばらくはカラマツが生い茂る樹林帯になります。
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少し斜度が上がって、九々折れに進みます。
陽の当たる所では雪はほとんどありません。
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振り返ると愛鷹山が。だいぶ登って来たな~。
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AM9:00 御殿庭中に到着。
この辺は分岐が多いので細かいですね~。道を間違えないように気を付けます。
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木々の隙間から宝永山らしき山が・・・。
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木々が一気に少なくなって、真正面に富士の頂が大きく見えてきました。
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後方右手に愛鷹山、左手は箱根の山々でしょうか。
奥には相模湾、更には伊豆半島まで見渡せました。
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宝永山も全貌が見えて来ました。
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AM9:30 山体観測装置という所に到着。
どこに装置が設置されているのかはわかりませんでした(^ ^;
さすがにここまで来ると風も強くなって来たので、防寒対策を整えます。
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富士市の先に駿河湾も良く見えます。
実は東側からガスが急激に沸いてきているので、急いで撮ってます(笑)
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まださほど沸いてませんが、この後急激に増えます。
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AM9:45 宝永第二火口淵に到着。富士山頂と宝永山のコラボ。
広角レンズでもギリギリ収まるくらいです(^ ^;
ここは富士宮口との分岐ですね。プリンスルートでしたっけか。
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AM9:55 宝永山第一火口淵に到着。
ここからいよいよ宝永火口へ下りて行きます。
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近づいてるようでなかなか近づいてない。
火口の広大さを歩く度に実感しています。
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宝永火口は特にガスが沸きやすいと聞いていた通り、急激に付近を雲が覆いだして来ています。
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AM10:10 宝永第一火口に到着。物凄い深さと広さです。
スケールの違いをまた改めて実感。
周りは静まり返っているのですが、頻繁に落石の音だけが鳴り響いています。
常に落石が発生しているとはホントだったのですねぇ・・・。
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ここで一瞬にして辺りをガスが覆い隠しました。
進むべきかためらったのですが、またもや一瞬にして青空が出て来ました。
道も明瞭なので、先に進むことにします。
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先が見えているので近そうですが、これがなかなか長い・・・。
火口側では落石があちこち飛び交ってるし・・・。
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火口から50分ほど登って、ようやく宝永山山頂方面の分岐が。
うまくガスが晴れてくれるといいけど・・・。
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願いが叶ったのか、ガスが取れてきた~。山頂まであと少し!
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AM11:05 宝永山山頂に到着しました~。
ちょうど富士山も顔を見せてくれました。
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南側は完全に雲の中でしたが、東側の丹沢方面は何とか眺める事が出来ました。
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富士山頂のアップ。どこが何だかよくわかりませんが(笑)
左が剣ヶ峰なんでしょうかね?
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荒々しい火口の縁。
何回も噴火を繰り返していたのが、この溶岩の層で良くわかります。
縦についたてのように走っているのは「貫入」というらしく、割れ目噴火で出来た溶岩の岩脈ということらしいです。
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ガスがかかったり晴れたりを繰り返している中でしばしのお昼休憩としました。
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大分身体が冷えて来たのでそろそろ出発します。
御殿場ルート方面も確認してみたいので、七合目方面へ向かいます。

宝永山馬の背まで登って来ました。
ここは富士宮ルートと御殿場ルートの合流点のようです。
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御殿場ルートからぐるっと回ろうかとも思ったのですが、ガスも濃いですし、
来た道をそのまま引き返す事にしました。
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ガスだらけだったのと、結構落石が近くでゴロゴロ転がったので、必死になって一気に第二火口淵まで戻って来ました(^ ^;
最後の富士山頂かなと思い、振り返って一枚。
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おそらく下界は晴れているのだろうな~と思いつつ、いざ雲の中へ突入。
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山体観測装置の分岐から二ツ塚(双子山)方面へ向かって、途中で再び登って来たルートへ戻って来ます。
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第二火口の下淵を通って第三火口の脇を歩く感じです。
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PM13:10 御殿庭上に到着。
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更に下って行くと、雲の隙間から太陽の光を反射して紅く輝く海が見えました。
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溶岩流の跡でしょうかねぇ・・・。
富士の裾野はどこを歩いていてもスケールが違う印象を受けます。
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再び箱根方面の山々も見えて来ました。
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PM13:30 御殿庭入口に到着。
ここから再び須山口方面へ戻ります。
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分岐まではちょっと荒れ気味の道を進みます。
ここまではずっと明瞭で広い道ばかりだったので、ちょっと戸惑いましたが、
トレースもテープもあるので、道を見失う事はないと思います。
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15分ほど歩いて、再び御殿庭下の分岐まで戻って来ました。
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あとは来た道をひたすら戻るだけです。
やっぱり裾野が広大だなぁ・・・。なかなか下まで辿り着かない。
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ようやく車道が見えて来ました。
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PM14:50 登山口まで戻って来ました。
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再び駐車場から富士を見上げると、やっぱり上の方だけ雲がかかってますね~。
夕日に染まる富士を見に来ているのか?この時間でも結構な人達が、
寒そうにしながら富士山を眺めていました。
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初めての富士山。
どうしても高尾山と同じように、どこへ行っても人、人、人だらけだと思っていたので、近づくのを躊躇していましたが、オフシーズンというのもあって、すごく静かな山歩きを楽しめました。
そして広大な裾野。今回は回れませんでしたが、御殿場口から二ツ塚(双子山)方面を回ってのんびりハイキングもいいかな~とも思える、そんな山でした。
富士山は富士山頂に向かうだけじゃないと思わせてもらえる、自分にとっては考えを改めさせられる、そんな山行になりました。

春になってからまた訪れよう(^ ^

今回のコースです。
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所要時間:7時間50分(休憩45分含む)
7:00須山口⇒7:35一合五勺⇒8:35御殿庭(下)⇒9:00御殿庭中
⇒9:30山体観測装置9:40⇒9:45宝永第二火口淵⇒9:55宝永第一火口淵
⇒10:10宝永第一火口10:15⇒11:05宝永山11:35⇒13:10御殿庭上
⇒13:30御殿庭入口⇒14:50須山口

距離
14.3km

最大標高差
1306m

平均斜度
全体:-0.1%
上り:20.3%
下り:20.7%

獲得標高
上り:1434m
下り:1448m